フーシュン炭田が消えます?
こんにちは。
私ですが,札幌市で学習塾を開いています。
先週の地震の影響で,更新が滞っています。
すみません。
今日は社会の話題です。
中国最大の炭田として,フーシュン(撫順)が記載されている参考書をいまだに見かけます。たしかに,かつてはそうだったのですが,今は事情が変わっています。
中学社会だと,「中国の産業」という各種の鉱工業が載った地図が,
教科書なり資料集なりに載せられている程度ですが,
フーシュンのあたりに石炭のマークだけついていて,「フーシュン」という都市名の記載がない地図(主要都市には都市名が入っています)や,そもそもフーシュン炭田が載っていないものがほとんどです。
今のフーシュンはどうなっているのか?
高校地理の参考書を見てみます。
『新詳資料 地理の研究』(2016年 帝国書院)P109より引用
フーシュン炭田は,中国の製鉄業を長年ささえてきた。しかし現在,フーシュン市の住民から環境や労働条件の改善を強く求められるようになり,結果,炭鉱は閉山,公園などの施設に変わる計画がなされている。
同じページの年表によると
2010年以降 採掘・生産停止予定
とあります。
最新の情報がどうなっているのか,調べてもよくわかりませんでした。
どなたかご存知の方は教えていただけると幸いです。
しかし,閉山されているか,生産されているとしてもかなり縮小された規模であると考えられます。
当然,炭田として教えてはいけないのは言うまでもありませんが,少し古い過去問などだと出題されている可能性があり,注意が必要かもしれません。
高校入試ではほぼ見かけませんので,あるとしたら,大学入試の地理でしょうか。
では。