トランプ大統領の政策による変化
こんにちは。
トランプ大統領が実行した政策によって,いくつかの教科書内容が変化しています。
それをまとめてみます。
NAFTAは加盟国間で再交渉し妥結され,USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)となる見通しです。
ただ,合意に至ったのは2018年9月末です。
今後は,各国の議会で協定への批准を承認し,承認された場合には条約への署名,その後,発効となります。
出題されるとしたら時事問題でしょう。
NAFTA加盟国が新協定USMCAに合意したことがわかれば大丈夫でしょう。
今後,どうなるかわかりませんので,公立入試では問えないと思われます。
②アメリカ合衆国がパリ協定離脱を表明
「パリ協定」はすでに教科書に載っています。
発効したのが2016年で,2年前のことですが,教科書の更新は速いですね。
環境問題は入試でも頻出であり,「パリ協定」は知らないといけない内容です。
京都議定書とは違って,途上国にも温室効果ガスの削減目標を定めたことに注意しましょう。(ただし,目標達成は義務づけられていません。)
2017年にアメリカ合衆国はパリ協定からの離脱を表明しました。
脱退が承認されるのは2020年以降の見込みです。ただし,教科書の欄外には「2017年にアメリカが離脱を表明」と書かれています。難関校では,知らなくてはならない知識です。
念のため,教科書の記述を載せておきます。
『新編 新しい社会 公民』(東京書籍)P179より
そこで,2015年にパリ協定が採択され,産業革命前からの気温上昇を2度より低くおさえるという目標に向けて,途上国をふくむ197か国・地域がそれぞれ削減目標を立てて取り組むことになりました。しかし,削減目標の達成は義務づけではないため,各国・地域が責任を持って取り組むことが必要です。
③アメリカ合衆国がINF(中距離核戦略全廃条約)の破棄を表明
これは先月のニュースです。
核軍縮の問題では,公立入試だと,第五福竜丸事件と核拡散防止条約(NPT)くらいしか出題されなかったわけです。(これもほとんど出ません。)
ですので,難関校を目指す方は,時事問題として,INF破棄を表明したことを押さえておいてほしいのと,これにからめて軍縮については重点的に勉強しておくとよいかもしれませんね。
「人間の安全保障」ということばも教科書では太字です。
公立高校受験の方も覚えておくといいでしょう。
一応,①②については,前回の映像授業でふれています。
(③は映像を撮ってからのニュースです。)
よろしければごらんになってください。
では。