OPEC加盟国の変化_カタールの脱退
こんにちは。
今日のニュースです。
カタール、19年1月にOPEC脱退へ (写真=ロイター) :日本経済新聞
カタールが2019年1月にOPEC(石油輸出国機構)を脱退する方針のようです。
OPECには,今年,コンゴ共和国が加盟するなど,加盟国の変化が激しいのでまとめてみようと思います。
ご存知だと思いますが,コンゴ共和国とコンゴ民主共和国(旧名ザイール)は,まったく別の国ですのでご注意くださいね。
OPECの結成は1960年で,本部はオーストリアのウィーンに置かれています。
原加盟国は,
・イラン
・イラク
の5か国です。
2015年はじめには,原加盟国のほかに,
・カタール
・リビア
・ナイジェリア
・アンゴラ
の7か国が加盟国であり,合計12か国がOPECに加盟しておりました。
その後,
2015年末に,インドネシアが再加盟するものの,翌2016年末には,OPECの原油減産に反対して離脱しています。
2016年には,ガボンが再加盟。
2017年には,赤道ギニアが加盟。
2018年には,コンゴ共和国が加盟。
2018年12月現在でのOPEC加盟国は15か国となっています。
2019年1月にカタールが離脱すると,OPEC加盟国は14か国となります。
OPEC加盟国については,最近でもこれだけ変化しているので入試には出しにくいですし,もともと中東情勢が常に不安定なためか,入試にもあまり出なかった分野です。
たとえ難関校を受験するのであっても,しっかり覚えるべき部分ではないでしょう。
原油関連で言うと,産出量であるとか,輸出入などの基本知識を別にすれば,南米のベネズエラが問われやすいように感じております。
ベネズエラでは,マラカイボ湖周辺一帯が産油地帯となっており,OPECの原加盟国にして,原油の埋蔵量が世界一です。現在は政情不安定でインフレも進行するなど,たびたびニュースでも取り上げられていますね。
念のため,原油埋蔵量の資料だけ示します。
『世界国勢図会2018/19』(矢野恒太記念会)より
原油埋蔵国(2018年1月1日現在,世界計2626億kL)
1位 ベネズエラ 18.3%
2位 サウジアラビア 16.1%
3位 カナダ 10.3%
4位 イラン 9.5%
5位 イラク 9.0%
では。