アメリカのセンターピボットが教科書から消えるかも?
こんにちは。
今回も社会の話題です。
ただし,教科書にはまだ載っている内容です。
アメリカ合衆国の農業で,センターピボットによる灌漑が,
円形の農地の写真付きで出ていると思います。
昔は,入試でも,記述でも問われるなどして,頻出でした。
しかし,近い将来,アメリカ合衆国のセンターピボットによる灌漑が教科書から消えると思います。
現状が以下のようになっているからです。
高校向けの資料集で『新詳 資料 地理の研究』(帝国書院)P90からの引用です。
「トピック 灌漑と地下水の減少」
いまやグレートプレーンズは,アメリカを代表する牛肉・小麦の産地である。この乾燥地域での農業を可能にしたのは,オガララ帯水層とよばれる世界最大規模の地下水層である。地下水の約95%が灌漑に利用されており,過剰な水のくみ上げによる地下水位の低下や枯渇が問題となっている。くみ上げ経費の負担増もあり,すでに一部の地域では天水農業への転換や耕作放棄がされている。放棄された場合,風食による塩害や砂漠化の進行も懸念されている。
という現状があり,入試ではほとんど見なくなりました。
出題の例としては,難関私立や国立の高校入試で,地下水の枯渇や環境問題を問うものを散見します。
また,サウジアラビアのセンターピボットを問う問題も,こちらは公立入試でも,みかけます。
これからですが,センターピボットについては,
・アメリカ合衆国での地下水の枯渇や環境問題として教科書で紹介される。
・サウジアラビアでの灌漑農業として紹介される。
という方向になっていくと思います。
また,すでに述べたように,入試問題もすでに変化しています。
では。